連載コラム
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コラムサラリーウーマン金太郎 ── 奮闘&挫折の20代篇
Vol.4 「The Community Magazine For Urban Tokyo 」
(31.Aug.1999)
「Urb」(アーブ)のコンセプトは、「The Community Magazine For Urban Tokyo」。 “国際都市東京”が、本当に国際人の都市となるような、生活密着型のコミュニケーション・メディア。「バイリンガルで、無料で港区・中央区・渋谷区・新宿区で配布されているけど、東京のそこのエリアでしか手に入らない」というな価値あるものを目指したのです。 コミュニティ・メディアは「Tokyo Bazaar」に続いて2回目でしたが、今回のポイントは個人情報の交換ではなく、ちまたの先端的な情報が集約され発信される基地になることでした。まず考えたのがデザインです。「カッコイイ!」というのが一番重要なことでした。 無料で手に入るけど、それを小脇にかかえていると、人から「何それっ?!」と言われるようなもの。それでいて英字新聞や雑誌ほどハードルが高くないもの。
 テスト版を3号作りました。最初の2号はフルカラー。でも、どんなに頑張ってもチラシぽい仕上がり。そこであえて、2色(墨プラス特色1色)で3号目を作ってみたのです。世の中フルカラーの時代だったので、セピアカラーの映画をイメージする仕上がりに大満足で、毎号テーマカラーを変えて発行することに決定しました。
 誌面のデザイナーは、エディトリアル・デザイナーには依頼せず、広告を専門としているベテラン・プロフェッショナルの男性にしました。私のオーダーは、若い女性が欲しがるようなデザイン。中身は特集のページでは思いっきりグラフィックは遊んで、ただ文字はしっかり読めること。カメラマンにも、企画とテーマを話して、作品になるようなものを撮ってォてというオーダーをしました。
 ライターは、日本人が5人の女性(20代)、外国人がカナダ人の編集アシスタントとアメリカ人のライター数人。編集部の雑務や、配布先の確保は、大学生8人のバイトが担当。

 私が一番一番、力をいれたのは、特集の企画を考えること、そしてインタビュー記事のターゲットを決めること。ニューヨーク・南米・東南アジア等の海外をテーマにするものと、ペット、ごみ、釣り、ジャズ日常をテーマにする号を交互に見ても、結構、斬新な切り口で展開していたように思います。
 小林よしのり氏(漫画家)、中島誠之助氏(骨董)、大竹伸朗氏(現代アート)は、インタビューをしましたが、過激で感動しました。1990年の頃でした。
 港区は蜃気楼の街で、時限ビジネスと呼ばれる、期間限定の洒落たお店があちこちにあり、隔週で取材しても追いつかないほどでした。

 世の中はバブル最後の賑わいを見せていて、私自身本当に楽しみながら、メディア・プロデュースをしていました。でも、それは1年半という歳月で終止符を打つことになります。

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